委員会無視の定数削減案提出で懲罰委設置
委員会無視の定数削減案提出で懲罰委設置
幸手市議会
懲罰動議の審議で枝久保市議の反論を聞く議場=22日午前、幸手市議会
幸手市議会は三月議会最終日の二十二日、定数問題を協議する委員会があるにもかかわらず、先週末の本会議で議員定数削減案(現行二五から一六へ九減)を提案したとして、市長与党会派「先進」代表の枝久保喜八郎市議(54)に対する懲罰動議を賛成多数(賛成十七、反対五、欠席一)で可決し、賛成市議九人による懲罰特別委員会の設置を決めた。
枝久保市議は「懲罰は不当。違法な権利侵害で、是正を求め県に審査請求したい」と語った。
定数削減案は十八日に枝久保市議ら「先進」の三人が提案し、賛成少数(賛成七、反対十七)で否決された。
論議では市長与党会派とその他の会派の意見対立が先鋭化し、激しい応酬があった。懲罰動議はその延長線上のこととみられる。
議会がいったん受理し、長時間の審議をした定数改革について、提案者を懲罰する異常な事態になった。懲罰特別委員会(委員長・手島幸成市議)は懲罰動議の提出者と賛成議員だけで構成され、六月議会までに結論をまとめる予定。
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懲罰動議は共産党の高崎清治市議を提出者に野党会派の新幸会、改革、共産、社民などの八人が賛同者。
高崎市議は提案理由として(1)三月二日に発足した議会改革検討委員会で定数問題を協議する確認がなされたのに定数改革を提案し議会の品位を傷つけ信義に反した(2)インターネット上での議員や議会へのひぼう・中傷は好ましくない―の二点を主張した。
これに対して枝久保市議が弁明演説を行い「自治法に基づき提案したもので違法ではない。改革検討委員会のテーマが白紙であることを委員長に確認した上で提案した」と主張。
さらに「任意の委員会で協議途上のものを提案した場合でも懲罰の規定はなく、懲罰は違法で、自治法に基づき上級庁(県)に権利侵害の是正を求める審査請求の対象になる」と反論した。
竹内市議に辞職勧告
昨年に続き2度目
幸手市議会は二十二日の本会議で、竹内孝市議(56)に対する辞職勧告決議を賛成多数(賛成十三、反対九)で可決した。昨年十二月二十二日に続き、同じ問題で二度目の辞職勧告決議になる。
この問題は昨年十二月十三日、議員控室のソファに座っていた竹内市議が前の机をけり上げたこと。机が高野優市議(56)のひざに当たった。
竹内市議は謝罪し、高野市議も了解したとされていたが、「反省が見られない」として、高野市議は全治二週間の診断書を添え傷害罪で幸手署に告訴。同署は、議会終了後に事実調査を始めるとしている。
今回の決議は、昨年の辞職勧告決議の後も竹内市議は反省を示さず、今年一月の市民向け「市民クラブ通信」で「一方的な可決に抗議し従わない」と書いたことが倫理に反するとした。
同通信で竹内市議は「市民に心配を掛け、深くおわびする。(決議を)真しに受け止め、市民クラブ代表を辞することにした」とも書いていた。
二度目の辞職勧告を受けた竹内市議は「議会での弁明の機会も与えられず、一方的な決議だ。市民クラブ通信に書いたことは自らの政治信念を述べたものであり、判断するのは市民だ。辞職はしない」と語った。
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