合併で消えた議会の代役、上越の旧町村で「無報酬議員」
朝日新聞の記事から。
合併以前の議員数の「地域協議会委員」を選挙で選ぶというもの。
市の条例には「市長や市の機関に意見を述べることができる」とあるだけだそうですが、お仕着せの委員会などではないところがユニークです。
また、特定のテーマではなく、行政全般に関与できるのも面白いと思います。
これでネットを使った意見交換などもできると、さらに便利でしょうね。
合併で議会がなくなった旧町村で、議員に代わる「無報酬の議員」を選ぶ選挙の投開票が13日、新潟県上越市である。「報酬がないからこそ自由にモノが言える」とラーメン店主が応募したり、5人の女性が「おカネをかけない」と宣言して静かな選挙をリードしたり。明治以来の「お上頼み」の政治風土が、合併を機に変動する兆しが見えてきた。
今年の元日に14市町村が合併した上越市は、合併後も一定期間は旧市町村の議員がそのままとどまることができる「在任特例」を使わなかった。このため、例えば議員定数が18だった旧柿崎町の自治区は、新しい市議会では3になった。
激減した議員に代わるのが、新制度「地域協議会」の委員だ。合併した旧町村に設置が認められた。住民の意向を市に伝えたり、自治区の運営に意見したりするのが役割。柿崎区では18の定数に20人が応募し、選挙になった。
農家の女性らで作るみそ造り加工組合の代表(57)は、知り合いに立ち話をするくらいが選挙運動だ。一緒に応募した女性5人で選挙前に「おカネも人も使わない」と話し合った。
地域協議会の選挙は、同時進行の市議選と違って、ポスター、はがき、選挙カーなどの公費の手当ては一切ない。別の自治区で応募したラーメン店の女性店主(56)は言う。「無報酬だからこそ、政治経験のないおばさんでも出られた。ふだんのお茶のみ話を素直に伝えたい」
上越市に吸収(編入)合併された13地区の地域協議会委員の定数は、旧町村の議会とほぼ同じ12から18。計192の定数に189人が応募した。5地区で選挙になり、ほかの5地区で定数と同数、定数割れになったところも3地区あり、市長が不足分を指名することになった。
5人の女性が応募した柿崎区では、ほかには元町議6人、元助役、町内会長、消防団長ら旧町議会のような顔ぶれが多数派だ。全体でも女性は189人のうち19人にとどまる。年齢も60代が最大の97人で、30代以下は1人もいなかった。
地域協議会にどれだけの権限があるのかはっきりせず、手探りの面もある。市の条例には「市長や市の機関に意見を述べることができる」とあるだけだ。
立候補した元役場職員は「もとの議会のようにしゃんしゃんだったら期待外れになる。自分たちでどこまでできるか」と意欲を見せる。 (02/13 03:00)
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