県民無視 不毛の論議 懲罰動議可決
県民無視 不毛の論議 懲罰動議可決、傍聴席から批判の声
山田豊(共産)、豊岡和美(県民ネット)両氏への懲罰動議を可決した二十三日の徳島県議会本会議。「全く不当な懲罰動議」「議会の品位を汚した」と賛否双方の意見が激しく対立したまま、審議は深夜にずれ込んだ。二回の懲罰特別委員会は計五時間余りに及んだものの、非公開のため、傍聴席の県民には事態の推移は分からない。再開を待ち続けた人たちからは「県民無視の不毛な議論」と批判の声が漏れた。
午前十一時半すぎに始まった本会議。まず山田氏への動議の審議が始まる。「発言には関係人の名誉や生活の平穏を害する部分があった」と竹内資浩氏(自民県民会議)が提案理由を説明すると、古田美知代氏(共産)は「具体的に、どの部分が名誉を害するのか」と質疑をぶつける。自民系会派からはやじが飛んだ。
本会議を小休し、山田氏の動議の扱いを決める懲罰特別委員会が始まったのは午後一時四十分ごろ。傍聴席では約十人が待たされ、北島町中村の無職大西正さん(68)は「なぜこうなるのか議論の中身が重要なのに、委員会も秘密会となって、どんな議論がされているのか分からない。イライラが募るばかり」と憤まんやるかたない表情。
再開後、討論などを経て動議が可決されたのは同六時すぎ。次いで豊岡氏への懲罰動議を取り扱う懲罰特別委員会は、同七時すぎから始まり、本会議は再び長い小休に。
議場では賛否が分かれた議員も、長い小休を挟んで夜にずれ込んだ議会に、一様に疲れ気味。懲罰動議に反対の立場の議員は「最初から意味のない動議だ」と話す。自民系会派の議員の一人も「早く終わってほしい」と時計を眺めた。
同十時四十分ごろ、豊岡氏への懲罰も山田氏と同様に「三日間の出席停止」と決まった。同一時ごろから傍聴席にいた「汚職調査団の提言を生かす会」の世話人代表池添章さん(68)=徳島市西新浜町一=は「事実を明らかにする発言がなぜ懲罰の対象となるのか」と首をかしげた。
徳島新聞、3月24日
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