ドラフト改革の報道
メディアは「職業選択の自由」の旗を振り、「逆指名制度」を煽ったことを忘れてしまったのでしょうか。
選手会の発言まで持ってきて、希望枠の弊害ばかり書き立てている一部のスポーツ紙などには、もううんざりします。
娯楽の多様化によってプロ野球人気が低迷すると同様に、メディアの多様化によってマスメディアも選別され始めていることに気付かないのでしょうか。
以下は「ドラフト制度の変遷」を簡単にまとめて見ました。
金銭的に余裕のあるチームばかりが有力な選手を獲得
戦力が偏り、その結果ワンサイドなゲームが増え
そのスポーツの人気が低迷する
有望な選手との契約を目指すチーム同士が競い合い、契約金が非常に高額になるという考え。
選手が自ら希望するチームに入団できないことが問題
1965年11月17日、第1回ドラフト会議が開催
1991年、ドラフト外入団が廃止
無名だったが入団テストで実力を認められて採用された選手も多かった。
しかし、プロ野球を志望していなかったためにドラフトで指名されなかった選手をドラフト会議終了後に多額の契約金で説得してドラフト外入団させたり、入団を希望する選手にプロ野球には入らないと宣言させておいてドラフト会議が終わった後にドラフト外で契約するといった手段を使う球団が現れた
1993年、「逆指名制度」
高校生以外の新人選手について、入団を希望する球団を選手が指名し、指名された球団がドラフト会議でこの選手を1位か2位に指名することで優先的に獲得できる
2001年、逆指名に代わり、「自由獲得枠」
高校生以外の新人選手について、2人までを契約締結内定選手として、ドラフト会議で指名せずに獲得することができる
1巡目から3巡目の指名に制限あり
2005年からは、自由獲得枠は「希望入団枠」に改められる
</Wikiドラフト会議>
ドラフト制度には希望球団への入団を巡って、江川や桑田・清原など、様々な問題を引き起こしてきました。
これは制度の問題ではなくて、プロ野球にかかわる人たち全体の問題であって、希望枠を今年廃止したところで何ら変わらないでしょう。
それを代表者会議が今年廃止できないことを強調する論調はおかしいと思います。
プロ野球人気の回復に向けて、公正な戦力配分・希望球団への入団方法など、制度の整備が出来ないエゴ丸出しの代表者たちにはとっくに失望していますが。何か。
| 固定リンク
« メディア・リテラシー | トップページ | 悲しい嘘 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント