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NHK番組改変疑惑:番組製作過程

これしか書くもの無いのかよう、と思いつつネタとしてまとめやすいのでやっぱり書く事に。

NHK番組改変疑惑:真実と事実で書いているんだけど。

何故このような下請け会社の企画を受け入れたのか、このチーフプロデューサーの視点と、その上司たちの視点が最初からずれていたのではないかと推察できます。

そして、fratdriveさんからコメントをいただき、チト、製作過程を追ってみることにしました。
元ネタはJANJANです。


8月
DJの坂上香にNEP21の池田恵理子より、同年12月に開催される「女性国際戦犯法廷」を舞台に番組を作らないか、というオファーがなされる。NHK教養番組部も意欲的だった。
DJ坂上は、NEP21池田からNHK教養番組部のBプロデューサー及びデスクを紹介され、準備が進む。
(もともとの企画発案者は、NEP21のチーフ・プロデューサー(CP)であり、同CPから企画案作成の依頼を受けた弊社のディレクター(今回の四夜シリーズの問題となっている第二夜ではなくて第三夜を担当。3年以上前に弊社を退社)は一度断ったものの、他の製作会社への依頼も奏功しなかった同CPから再度の強い要請を受け承諾し、企画書を作成したという経緯です。
なお、企画書自体も、同CPおよびNHKのCP、長井デスク(当時)との協議を経て、合意の下で作成されました。)

9月末
DJ坂上は2回シリーズの企画書を完成、DJからNEP21に提出
シリーズ1回目は日本軍の戦時の暴力を裁く「民衆法廷」を軸に、
シリーズ2回目は「民衆法廷」の一環として行なわれる「公聴会」を軸に、性暴力被害者の証言を聞くといった内容。

10月05日
NHK教養番組部が企画を書き直し、2回シリーズから4回シリーズに拡大する。
(「慰安婦」に対する罪を「人道に対する罪」と捉え、世界は軍事性暴力を含む「人道に対する罪」をどう裁いてきたか、という視点にする)

10月
DJから「女性国際戦犯法廷」を取り上げたい、という企画の相談が「VAWW-NET Japan」に持ち込まれる。
(「女性国際戦犯法廷の過程をつぶさに追い、半世紀前の戦時性暴力が世界の専門家によってどのように裁かれたるのかを見届ける」という企画案)

(10月24日、私たちは、番組制作会社ドキュメンタリ-・ジャパンのプロデュサ-とディレクタ-から女性国際戦犯法廷を一月に放映予定しているETV2001シリ-ズで取り上げたいので、取材に協力してもらえないかと相談を受けました。
 そこで番組提案票を見せられ説明された企画のねらいは、・番組では対談を盛り込み、戦時性暴力が現在まで抱えてきた問題を浮き彫りにさせる、・そのなかで戦時性暴力を裁くためのしくみを明らかにし、・問われた罪とどのように向き合っていけばいいのかを徹底考察するというものでした。)

(平成12年10月24日に行われた打合せ
・ 本件番組提案票の記載内容
・ 上記打合せにおいて,訴外坂上が,本件番組が女性法廷のドキュメンタリーとスタジオ対談で構成され,女性法廷が何を裁くのかということと,女性法廷の模様をありのままに視聴者に伝える番組であると説明したこと
・ 訴外坂上が東海林の質問に答えて,天皇が訴追された場合,天皇に対する判決があればそれも判決の内容として放映すべきと回答したこと等の事実を認定し,これらから,訴外坂上の説明が,「本件番組が女性法廷を中心的に紹介し,しかも,実際に行われる法廷の手続の冒頭から判決までの過程を,被害者の証言や証拠説明等を含めて客観的に概観できる形で取り上げるいわゆるドキュメンタリー番組ないしそれに準ずるような内容の番組となるとの趣旨のものであった」

訴外坂上の供述内容について,同女は,平成12年10月5日の段階で本件番組提案票がNHKの企画会議に諮られずに承認された旨陳述していた)

DJを核に、NEP21、NHK教養番組部が加わり、3者合同会議(構成会議)が開催され、合意を経ながら番組は制作されていく。

12月中旬
シリーズ2回目は教養番組部プロデューサーB氏の提案通り、「民衆法廷」に絞って制作し、特にVTRについては、「民衆法廷」に限ることになったという。DJの担当Cさんの提案の中にあった様々な要素は、高橋東大助教授と米山リサ氏※(アメリカ・カリフォルニア大学準教授)の対談でカバー

(12月20日に開かれたNHK及びNEP21と弊社のスタッフとの制作会議において、弊社は、法廷の記録性だけではなく、反対運動などをジャーナルな視点で加味し、他国で開かれたいくつかの国際戦犯法廷を取り上げて歴史的意味を検証すると共に、この民衆法廷の趣旨と異なる立場の考え方を紹介することや日本政府の見解も番組の要素として盛り込んだ編集構成案を提出しました。
これに対し、より法廷の記録性を主にした内容で行く方針を打ち出したのは、NHKのCPと長井デスクだったというのが、弊社の把握している事実です。)


当初、NHKから提示された企画書「世界は軍事性暴力を含む「人道に対する罪」をどう裁いてきたか、という視点」から「「民衆法廷」に絞って制作し、特にVTRについては、「民衆法廷」に限ることになった」らしいです。
しかもその変更は「本件番組提案票がNHKの企画会議に諮られずに承認された」。
これが「事実」であるならば、番組を当初の企画案から勝手に改変したのは長井氏であり、放映直前にそれを元に戻しただけとは言えないだろうか。

人物相関図最新版(UPDATED2005/1/16 21:30)その1その2

製作現場での改変は有りうるものとして認めますが、その意図が「NHKとしてふさわしい」物では無くなった時、上層部の介入は当然だと考えます。
幻想を基に、政治家叩き、NHK叩き、幻想への注目を図った朝日新聞が自爆したのが今回の事件ではなかろうか。

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NHK番組改変疑惑:JanJan

JanJan(市民メディア・インターネット新聞)でまとめられています。

<メディア>
▼NHK大改革の潮目になるか 政治圧力改変問題 2005/01/17
改変の真相があぶりだされ、ウミを出し切れるか。NHK2001年1月30日放送『戦争をどう裁くか』第2夜『問われる戦時性暴力』が問いかけるもの。
(小池正春)

<ニュースなサイト>
▼NHK番組改変問題 リンク集 2005/01/21
NHKの発表、朝日新聞報道、安倍・中川議員のHP、また、各新聞社説や団体のアピールなどを集めました。
(編集部)

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NHK番組改変疑惑:政治介入

VAWW-NETジャパンが安倍さんの発言に噛み付くなど、泥仕合の様相を呈してきました。
そもそもNHKが「女性国際戦犯法廷」だけを取り上げるわけも無く、何故このような企画が通ったのかが不思議です。
結局NHKのデスク、エンタープライズのチーフプロデューサーに対して、NHKの局長が「嵌められた」と叫んで大幅修正を命じたものでしょう。
政治家に指摘されるまでも無く、VAWW-NETジャパンが激怒するほどの修正をしたものと思われます。

NHKの記者会見を見ていましたが、こちらも朝日新聞の取材に対して「言った」「言わない」の泥仕合ですね。

朝日新聞、関連情報

  • NHK元総局長、発言翻す 朝日新聞抗議「報道に根拠」(01/19)

  • 政治家への番組事前説明「当然」と総局長 番組改変問題(01/19)

  • 「担当者との面談は2月2日」と中川氏 番組改変問題(01/19)

  • NHK番組改変問題の朝日新聞18日付記事、安倍氏談話(01/18)

  • 番組改変問題、NHKが朝日新聞社に抗議(01/18)

  • NHK番組改変問題、朝鮮総連が安倍晋三氏に抗議の談話(01/18)

  • NHK番組改変問題で「徹底究明求める声明」 民放労連(01/18)

  • NHK番組改変問題、本社の取材・報道の詳細(01/18)

  • 「NHK側から放送前に説明」自民・考える議員の会幹部(01/18)

  • 安倍晋三氏の主な発言 NHK番組改変問題(01/18)
  • NHKの記者会見で気になったのが、「奇麗事で済まそう」としているのではないか、と言うことです。
    朝日新聞の主張は、「私たちが今回の記事で問うたのは、この条項に照らして(何人からも干渉され、または規律されることがない)のNHKの体質であり、公共放送と向き合う政治家の姿勢である。」ですので、「圧力と感じるか」の「言った」「言わない」は「当然、多少は常に感じる」と開き直ってしまって解決してしまえばいいと思います。
    NHKの予算が国会の承認を必要としているので、政治家の発言には神経を尖らせています。
    そして、その自律神経が、私たちにより正確な情報をもたらしてくれるとすれば、充分にNHKの責務を果たしていると言えます。

    この問題を、もし「女性国際戦犯法廷」の是非などの方向に向けられるのでしたら、この問題と切り離していただきたいと願っています。
    NHKに問われているのは、これからも聖域を設けることなく「より公平・公正」な情報を臆することなく提供してくれることだけですから。

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    NHK番組改変疑惑:リンク集

    朝日新聞の本日の「釈明(?)」によって、火に油(?)の様相を呈してきました(^O^)
    木村剛さん始め、「訳が解らない」と言われる方が多いので、事実関係を掲載しているリンク集です。

    朝日新聞、関連情報
    NHK番組改変問題、本社の取材・報道の詳細
    中川昭一氏との一問一答 NHK番組改変問題(01/18)
    安倍晋三氏の主な発言 NHK番組改変問題(01/18)
    「NHK側から放送前に説明」自民・考える議員の会幹部(01/18)
    「上層部は腐っている」NHKプロデューサーがコメント(01/17)
    安倍氏が本社に抗議 謝罪と釈明、訂正記事の掲載求める(01/17)
    NHK「中川氏と面会、放送後」 安倍氏「報道は誤り」(01/14)
    NHK番組改変問題 「会長了承していた」と告発者会見(01/13)
    NHK番組に中川昭・安倍氏「内容偏り」 幹部呼び指摘(01/12)

    読売新聞、社説
    1月15日付・[NHK番組問題]「不可解な『制作現場の自由』論」
    産経新聞、【関連記事】
    安倍氏、朝日新聞とNHKプロデューサーに通知書 特番問題(01/17)
    中川氏も訂正要求へ NHK問題で朝日新聞に(01/16)
    NHK慰安婦番組 推測と伝聞「政治介入」(01/15)
    裁判の形なさぬ"お笑い番組" 秦郁彦氏(現代史家)(01/15)
    反日一色賛同者だけ傍聴許可(01/15)
    NHK慰安婦番組 強制連行、事実扱い 「結論ありき」の模擬裁判(01/15)
    NHK「朝日の報道 事実歪曲」謝罪と訂正要求(01/15)
    NHK、朝日新聞に訂正記事求める 特番問題(01/14)
    事実無根と中川経産相NHK特番問題(01/14)
    調査すれば政治介入にNHKの特集番組めぐり細田官房長官(01/13)
    「政治的圧力で番組改変」NHKチーフプロデューサーが会見(01/13)

    実際の制作現場を受けたドキュメンタリー・ジャパンの声明

    NHK関根放送総局長抗議文
    NHK関根放送総局長見解

    安倍晋三 自由民主党 衆議院議員
    NHKの「模擬裁判」を扱う特集番組に関する報道について

    Irregular Expression
    17日:朝日新聞の意図を知る為にNHK問題の時系列を纏めてみる
    15日:NHK番組改変問題の真相は朝日新聞が仕掛けた反日情報テロ
    15日:朝日新聞にNHKを糾弾する資格は無い
    14日:嘘吐きは誰だ?!NHK問題の真相
    13日:朝日新聞、捏造報道で安倍潰しのまとめ
    12日:「朝日新聞がまたやってくれました」

    Fireside Chats
    「安倍・中川問題」か「NHK問題」か「朝日新聞問題」か

    極東ブログ
    NHK従軍慰安婦特集番組の改変問題って問題か?

    アジアの真実
    ・日本のマスコミの強烈な異常性
    ・マスコミによる偏向報道について 続報
    ・ネットによる情報革命ということ
    ・マスコミによる偏向報道について

    にせ藤沢生活::ニュース キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
    NHKだよ全員集合!!(第四話) 主演NEP21、共演VAWW-NET、演出(-@∀@)

    安倍さんも中川さんも、普段からの主張を伝えたに過ぎないんでしょうけど、中川さんのほうにはぶれが見られるようです。
    NHKには、「政治介入」と言われるほどのことは無いものの、企画段階の甘さがあったように感じられます。
    朝日については当初「勇み足」かと思っていましたが、裏に何かあるかもしれませんね。
    今日「まとめ」を出してきたことで、更なる進展があるかもしれません。

    なお、新聞には、「東京本社社会部長横井正彦」名で、以下の要旨の論説も掲載されていました。

    放送法3条は「放送番組は法律に基づく場合でなければ、何人からも干渉され、または規律されることがない」と定める。
    私たちが今回の記事で問うたのは、この条項に照らしてのNHKの体質であり、公共放送と向き合う政治家の姿勢である。
    今回、取材過程を含めて詳報したのは、そのことを改めて明確にするためだ。

    1月19日追記
    他のブロガーが集められたリンク集をトラックバックでご紹介頂きました。
    人物関係をお知りになりたい方、地方新聞の社説などご参考になるかと思います。

    園丁日記
    NHK番組改変問題についての参考サイト・記事など
    NHK番組改変問題について・人物編》一時まとめ

    kitanoのアレ
    NHK番組政治家介入疑惑(3):各新聞社社説のまとめ

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    ブログタイトルを変更

    「ブログとは何ぞや」で、手っ取り早く始められて手間いらずのココログを使い始めて10ヶ月が過ぎました。
    おかげさまで、「ネットde監視、地方議会」サイトもブログで構築することが出来ました。
    もうこちらで「ネットde監視」を名乗る必要もなく、逆に「ネットde監視」がなんでこんなことを書くの、見たいなエントリばかりになってしまいました。
    ここは素直に「聞きかじり」ブログにいたします。
    その方がトラックバックの表示など、解りづらさが解消されると思います。

    ネットde監視、地方議会」は、当然継続しますし、地方議員さんへのトラックバックなどはそちらでさせていただくことになります。

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    NHK番組改変疑惑:朝日新聞の言い訳

    朝日新聞1月14日付の記事から。「当初は「放送前」認める」
    ネットには載っていないようですので掲載します。

    中川氏は10日、朝日新聞の取材に、放送前日に面会した事実を認めたうえで、「NHK側があれこれ直すと説明し、それでもやると言うから『だめだ』と言った」と答え、その後も「(番組でとりあげた)模擬裁判につき、NHK教育テレビで放送するとの情報があった。NHKより番組について説明があった。公正中立の立場で放送すべきであることを指摘した」とするコメントを発表していた。
    一方、NHK幹部の一人は朝日新聞の取材に対し、「放送前日にNHK幹部が中川、安倍両氏にそれぞれ面会し、『一方『的な報道はするな』などと言われた。圧力と感じた」と証言している。

    なお、発端になっているであろう記事を見つけたので貼っておきます。
    NHK番組に中川昭・安倍氏「内容偏り」 幹部呼び指摘(01/12)

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    NHK番組改変疑惑:真実と事実

    現場では「政治化の介入が有ったに違いない」と思い込んでいたようですが、実際には介入はなかったようです。
    ここでは「事実」と「真実」の違いについて考えてみました。

    「事実」とは「実際に起こったこと」で間違いないでしょうが、「真実」とは「その人が見聞きしたことから、その人自身が最も納得できること」であると考えています。
    つまり「私にとって最も納得できる事実」が私にとっての「真実」ということになります。
    現場にとって政治介入は「真実」であったのでしょうが、この件に関しては「事実」ではなかった。
    この乖離に大変興味が湧きました。

    NHKはご存知のとおり予算を国会で承認されます。
    何か事件を起こすと証人喚問も受けます。
    「公平・公正な放送をするよう」常に「政治介入」を受けていると言えます。

    NHKのドキュメントを見ていて常に感じるのが、「視点は良いのだが、掘り下げが少ない。結論をぼやかす不満」なのですが、このような環境ではNHKの負った宿命と言えるのではないでしょうか。
    今回特に気になった記事が、朝日新聞の「NHK番組改変問題 「会長了承していた」と告発者会見」の記事にある

    **さんによると、番組を企画した下請け会社の視点が主催団体に近かったため、「戦争を裁くことの難しさ」や歴史的な位置づけ、客観性を強調して現場を取りまとめてきたという。事前に右翼団体などから「放送中止」の要請はあったが、放送2日前の夜には通常の編集作業を終え、番組はほぼ完成していた。
    (中略)
    同日夜、ほぼ完成した番組をNHK局内で局長らが試写。その後、**さんらに対し、番組内容の変更が指示された。
     さらに翌日には、元慰安婦の証言部分など3分間のカットが指示され、通常44分の番組は40分という異例の形で放送されたという。
     番組改変の指示について、**さんは「これまでの現場の議論とはまったく違う内容。現場の意向を無視していた。政治家の圧力を背景にしたものだったことは間違いない」と述べた。

    何故このような下請け会社の企画を受け入れたのか、このチーフプロデューサーの視点と、その上司たちの視点が最初からずれていたのではないかと推察できます。
    上司たちにとっては、特定の議員の意向ではなく、NHK全体が受ける「政治介入」をNHKの方針として編集を命じたものではないかと思います。

    愛媛新聞社説しか見つかりませんでしたが、

    名前を挙げられたのは安倍晋三自民党幹事長代理と中川昭一経産相だ。二人は当時、歴史教科書から慰安婦問題の記述の削除などを求めて活動する議員連盟の要職にあった。

    のでそれなりの発言をしているなど、標的にされた感はぬぐえません。

    最後になりましたが、それぞれの現場に近い「ふらっとブログ」と「のぶろぐ」をご紹介します。
    それぞれの立場からその不自由さを嘆いておられますが、「公(おおやけ)」とはそんなものなのかもしれません。

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    地方分権時代の市民とは

    真鍋貞樹の研究部屋」の「地方自治とは何か 3、「市民」とは何か」を読んで、久しぶりに書く気になりました。
    今までは、いろんな人のブログを読んで、考えることは多かったのだけれど、私の考えは誰かが私より綺麗に書かれているので、ブログを書く気力を失っていたからです。

    私が「政治」に目覚めたのは「いまデモ」サイトの「デモクラシー基礎講座」を読んでからです。
    それまでにいろいろな違和感を抱えていた「市民」に対する考え方が、結構すっきりした感じになりました。

    真鍋さんが言われる「市民」の定義で言うと、私は「私財を提供して生産に当たらせる市民」と「肉体(頭脳を含む)を提供して生産に当たる市民」では、「公」に対する考え方がまるっきり違うと考えるのです。

    戦前の地主と小作の関係は「傲慢・悲惨」なだけの状態だったのでしょうか?
    飢饉の時には助け合ったのではないでしょうか。小さいけれど、地方分権の手本じゃなかったのかと考えています。
    戦後の農地改革によって、小作が市民権を得たことで失ったものがあるんじゃないでしょうか。

    同じような感覚が、中小・零細企業の主と、大企業のサラリーマンとは、どちらが社会的貢献をしているのかで悩まされます。
    今、日本が陥っている構造不況や少子化など、多くの問題が、サラリーマン重視ではなく、中小・零細企業を適正にはぐくむ、きちんと評価することで解決すると考えています。
    中小・零細企業も評価されるような活動をするべきでしょう。
    協同組合活動のあり方も問われていると思います。

    いつものごとくうまく表現できませんが、地域や職能団体の活性化・透明化が、私の生活に直結していると思います。
    今年は、インターネットの領域で何かをしたいと考えています。

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    2005年は、RSS、公平・公正

    2003年10月にRSS・XMLに興味を持ってから、何か面白いことが出来そうと、ブログを始めたのが2004年3月
    いろいろなブログで書かれていますが、今年はRSSをうまく使いこなすことが、情報発信にも情報収集にも役立つようです。
    まずは「パラボナミニ」か「My Blog List」でも使ってみてください。その便利さがお解りになると思います。

    さて2005年、大事なことは「分をわきまえる、それを受け入れること」だと思います。
    貧富の差や既婚か未婚などで「勝ち組み「負け組み」などと言われていますが、そんな価値判断は無意味なものと気付くことです。
    世界的な経済のパイの拡がりを、これ以上無理に広げて何の価値があるのでしょう。
    日本の高度成長なんて、たかだか20年くらいの異常経済だったのです。明治維新以降の経済成長も100年くらいのことです。
    官僚機構に守られた経済成長や、大企業の論理によって、いかに社会構造が歪められ、それが今では将来への不安を惹起しているように感じます。
    もっと「自分自身」を取り戻してもいいような気がします。
    これら「あきらめ」や「開き直り」と受け取られるかもしれませんが、あるがままの自分、あるがままの現状を素直に受け入れることも必要なことではないでしょうか。

    中東情勢など、世界が混迷を深めていますが、解決のカギは日本にもあるのではないでしょうか。
    アメリカは「産業革命」によってはぐくまれた国です。歪な「経済成長」しか身についていない国です。
    経済のみならず、宗教に対する考え方、集団の意思決定方法に、勝ち・負けの判断基準だけでは、世界の平和は望めないと考えています。
    IT技術や経済発展の観点から、中国・インド・ブラジルに注目が集まっていますが、、宗教や歴史を含めると、エジプトやトルコにも注目を注ぐところです。
    日本は政治と宗教をきちんと(徒党を組んで信ずることを強制するのと、個々の信ずることが集まって形を成す事は違うと思っています)分離し続け、世界平和に「金も口も手を出す」国になることができれば、日本は大きく世界平和に貢献することができると思います。
    その礎になるのは、日経新聞にありましたが「日本語教育」だと思います。
    海外への普及も必要ですが、日本人が日本語できちっと考え、それをきちんと伝えられる日本人の日本語教育ではないでしょうか。

    三が日が終わります。正月の妄言だったかもしれません。

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    真岡市のブログ

    真岡市の新着情報がRSSで配信されていますが、ブログまで使われていました。
    さらに、市民からの情報も投稿できるようになっています。

    新年早々、素晴らしい行政の取り組みを見つけて、喜ぶべきなんでしょうが、多少落ち込んでいます。
    「みんなの広場」の情報もRSS配信していただければ、それ以上の注文はありません。

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